手術当日となりました

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奇しくも、今日は亡くなった父の誕生日です。
縁があるのかないのか、だからといって何かが起きるはずはありませんが。

3/1に診察を受けたとき、病院のサイトに書かれている手術の詳細を読んでおくように言われたんですが、実は全く見ていませんでした。見ても見なくても結果に違いはないので、怖いことは知らないでおこうという、いたって気分的な都合によるものです。

手術の1回目は9時に開始されます。私は1番手だったので9時からの回となりました。
おむつに履き替え、手術着を着て待ちます。
朝からの手術なので朝食はありません。
かわりに、水分補給のための点滴と、手術によって感染症にかからないように抗生剤が点滴されます。

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時間になり、地下にある手術室まで点滴を引っ張って歩いていきます。
機械の冷却の都合だと思いますが、強烈に冷えた大勢のスタッフがいる手術室に入り、ペタンとした固い幅の狭いベッドに寝ます。どこかのタイミングで膀胱にカテーテルを挿入するんだと思って、こればかりが怖かったんですが、その作業はないまま、簡単な挨拶があったあと、すぐに点滴から麻酔が流し込まれました。
ちゃんと眠ったことを確認するために、声に出して1から10までカウントし続けるように言われましたが、胃カメラを飲むときの鎮静剤のように、8までカウントしたところで意識がなくなりました。

自分の中ではまさに次の瞬間ということになるんですが、夢を見ることもなく、親父が出てくることもなく、真っ暗闇の中から大声で名前を呼ばれて目が覚めました。ろれつが回っていなかったんですが、「いま何時ですか?」と聞くと、「1時半です」みたいな返事がありました。でも、それっきりまた意識がなくなってしまいました。

また同じように暗闇で誰かに大声で名前を呼ばれ、今度はしっかり目を開けることができました。
時間を見たら2時半でした。
9時に手術が始まって、だいたい2時間の手術と聞いていたので、術後3時間半くらい経っていることになります。

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手術前の話では、「頭がぼーっとした状態で部屋に帰ってくることになると思います」ということでしたが、終わったことさえわからないまま何時間も経っていました。ぼーっとした状態で帰ってきていれば、まだ昼ごはん前なので食事があったはずですが、こんな中途半端な時間に目が覚めてしまうと、夕食の時間まで待つしかありません。残念です。

麻酔が効いてから膀胱にカテーテルが入れられたらしく、常に尿意があって、とても気持ち悪いです。
勝手に出ているはずですが、自分でコントロールできるわけでもなく、ただただ違和感があり続けるという苦痛。
それでも、気持ち悪いということは生きているということなので、手術は成功したということなんでしょう。
看護師の方からも、「術後不整脈は出ていませんよ」と言われました。

多分、どんな患者さんも術後は正常なんでしょう。問題は、数か月経ってもぶり返さないかどうかであって。

夕方になり、意識がだいぶはっきりしてくると、膀胱のカテーテルを抜いてもらえることになりました。
これがこの入院で一番痛い作業でした。ホントにシャレにならない痛さです。
麻酔後に入れられてよかったです。

今日初めての食事は麻婆豆腐とおにぎりでした。
豆腐が木綿豆腐だったのが残念でした。。

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病院のベッドはそこそこ柔らかくて、フラットにして寝ていると、お尻が変に沈んでしまって腰が常に沿った状態になります。
看護師さんに言うと、きまって「腰痛持ちですか?」という心無い言葉が返ってくるのが残念でした。
腰痛持ちではなくて、このベッドが合わないだけなのに。
でも、リクライニング機能で上半身を若干起こし気味にすることで、常に体がのけぞった状態からは脱することができて、残りの期間の入院はだいぶ楽になりました。

そうだ、大事なことを書き忘れていました。
意識が戻ってしばらくしたころ、担当の1人がやってきて言いました。
「まだ新しめのカテーテルを使って手術した関係で、出力に対して食道まで多くの熱が伝わったように見えたため、今後のために胃の内視鏡で食道を確認させてほしい。ご協力をお願いできませんか?」とのこと。
これはちょっとおかしいぞ?と思ったので、「事前にそういう説明は聞かされていないし、これはあくまで病院側の調査のための検査であって、この説明の中には患者不在ですよね?」と。「はい、そうですね。」ということだったので、「病院の都合で胃カメラを飲むのに、その検査費用は私の治療費として請求されるんですよね?」と聞くと、「はい、そうなりますが、既に高額医療費の上限に達していますので、、」との返事。
いやいや、高額医療費って上限があるわけではなくて、収入によって3段階の区分があって、総額から各段階ごとの控除額を引いた分の残りの1%なりが上限とされる額に加算されるので、治療すればするだけ、ちょっとずつでも自己負担は増えていくんですよ。医療関係者だったら知ってるはずです。
担当者はそのまま帰り、何とも不愉快な気持ちのまま一夜を過ごしました。