このハワイ旅行でハワイ島に滞在することにした最大の理由がこれ。マウナケア山のツアー。
参加したのは太公望さんのマウナケア山サンセット&星空観測ツアー。
12歳未満は高山病になる危険性があるから参加できない。ということで、息子と妻は別行動。
2日目は快晴。ツアーへの期待も高まる。
ツアーは12:45にコンドミニアムにピックアップに来てもらえるんで、午前中は朝食を食べにココナッツグローブマーケットプレースにあるBongo Ben'sへ。
今日の午後は娘とオレがいなくなるから、その間、近くのROSSに行くための慣らしを兼ねて妻の運転で。
遅い時間に行ったのと、平日の昼ってこともあって、カフェはそれほど混んではいなかった。
家族は結構盛りだくさんな食べ物を頼んでたけど、絶対食べきれないと思ったから、一番小さいバーガーにしておいた。それとマンゴーのシェーク。夕方だったら、海を眺めるベンチ席でお茶するのもいいだろうね。
来るのが遅かったから、写真を撮ったくらいであまり長居もせず、割とすぐにコンドミニアムに戻ってツアーの準備。
12:45になって、コンド入口に来てくれた車に乗り込んでスタート!
今回ピックアップされるお客さんで一番遠いのがうちだったんで一番乗り。
今日のお客さんは12人とのこと。
今回のガイドはカズさん。他のお客さんは全部ワイコロアにあるホテルに滞在していて、コンドミニアムはうちだけww
ワイコロアまでは1時間弱あったんで、一体いつになったらほかのお客さんが来るのか心配になっちゃった。
ツアーが始まって、カズさんがガイドしながら車を走らせる。途中、パーカー牧場の中を通りながら、ハワイの歴史について説明してくれたり、車から見えるミミズク、野生化したヤギ、ワイルドターキー、野生化した豚の話をしてくれる。
サドルロードからダニエル・K・イノウエ・ハイウェイに合流し、米軍の演習場を過ぎたところで道路わきで溶岩を観察。
なぜここの溶岩を持ち帰ってはいけないか、持ち帰った人がどうなったかという話を聞く。
もちろん持ち帰る気はないけど、拾って触ってみたところ、軽石みたいな感じ。あそこまで軽くはないけど、中は穴だらけ。
ここですでに標高は結構高くて(たしか1900mくらいと言っていた気が)、体感温度も結構下がってきた。
遠くには目的地のマウナケア山が見え、道を挟んで反対側にはマウナロア山も見えた。とにかく何もなくて広い。だから演習場なんだろうけど。
登山道入り口にあるポリアフ(マウナケアにいる神様)の祭壇を車内から見て、安全を祈願しつつ山に登っていく。
まだまだ普通の道路だけど、結構まっすぐ登っていく道で、2800mのオニヅカビジターセンターにはあっという間に着いてしまう。
時間は3:50ごろだったと思う。ここで高地に体を慣らすために1時間ちょっとの休憩。マフィンが配られる。
他のツアー会社のお客さんはここで弁当を配られて食べてるんだけど、最初に太公望がお弁当を配り始めたらみんな真似したらしく、太公望はそうそうにやめちゃったんだそうだ。理由は、傍から見ていてかっこ悪いのと、満腹で山頂に行って体調を崩す人が出たからだとか。
オニヅカビジターセンターは、スペースシャトルの事故で無くなったハワイ出身の空軍の英雄オニヅカさんの名前が付けられた場所。
歴史に関する展示や、売店がある。とても小さい。
建物の裏には、2つ目の祭壇があるのと、触ると人間の体温で枯れてしまう高山植物「銀剣草」が生えている。
5時になると車で山頂に向けて移動再開。
途中、3500m付近で一度降りて風景を楽しむ。
これは、マウナケアにある3つのポリアフの祭壇。左上が入口にある祭壇、右上がオニヅカビジターセンターの裏にある祭壇、右下が、左下の写真の山頂にある最後の祭壇のアップ。山頂は、この祭壇があるところが本当の山頂で、車で行ける各国の観測施設があるところは本当の山頂じゃない。
3500mあたりからの眺め。遠くにマウナロアが見える。丸みを帯びた山が噴石丘といわれる地形で、噴火ではなく、火山灰が噴出して周囲に堆積したことでできた地形なんだそうだ。だから、吹き出し口の部分が窪んでいる。こういう山がそこかしこにある。
途中、未舗装の区間を通って、再び舗装路になってから天文台群はすぐ。各国の天文台の説明をしてもらいながら、写真撮影もしてもらう。
もう標高は4000mだけど、風がないおかげで特に寒さは無い。でも、空気が薄いから、ちょっと後頭部がしびれるというか、軽く痛くなってきた。
山頂に着いたのが6時ごろ。今日の日没は6:45ごろらしいんで、しばらく眺めを楽しみながら日没を待つ。
日没までの間、持って行ったアクションカムでタイムラプス撮影したものを動画にしてみた。
これが4200mからの夕陽。
夕陽が綺麗に見えるためには、雲海と、太陽の上にも雲が必要らしいんだけど、今日はまさにその両方がそろった。
ただ、残念ながらグリーンフラッシュ(太陽が沈む直前に緑色に光ること)は見られなかった。
でも、これだけ高い場所に来ることは一生無いと思うし、あの壮大さと美しさにはただ息をのんだ。
これを見られるだけでもツアーに来る価値はあると思う。
日が沈むと一気に寒くなってくる。いかに太陽の光がありがたいかということだね。
暗くなり始めたら一気に下山。3500m付近で星空を見ることになる。
正直、どこで見ても大して変わらないからなんだそうだ。確かにそうだね、下まで降りなかったらどこでも満点の星空。
この日は、太公望のツアーは2グループ来ていて、もう1つのタカさんというガイドさんのグループが先に降りて、観測予定の場所で場所取りをしてくれているとのこと。そこに後から合流して、タカさんから星の説明を一緒にうけることになった。
オレは、持って行った機材で試行錯誤しながら初めての星空の撮影に挑戦。
ツアーで設置してもらった望遠鏡を順番にのぞきながら、かに座の星雲、木製の縞模様と5つの衛星が一直線に並んでいる様子、スバル、ベテルギウスなどを見せてもらった。特に、木製は縞模様がはっきり見えて、衛星がくっきり見えた。
目が暗闇に慣れていないと星が見えなくなるんで、観測中はスマホの画面を表示するのは禁止。赤い光だけが許される。
そんなわけで、本当だったら、カメラのリモコン替わりにスマホのアプリでシャッターを切るつもりだったのが、手押しになってしまった。
(あとから、ディレイシャッターという機能があることを知った。。。)
初めての星空の撮影はとにかく難しかった。なんといっても、星は無限遠にありそうでいて、実際、マニュアルモードで無限遠にフォーカスを合わせるとボケちゃうんだね。ちゃんとくっきりした点になる距離はレンズごとにまちまちで、限られた時間の中でそれを見つけるのは至難の業。
更に、ディレイシャッターの機能を知らずに、指でシャッターボタンを押していたこともあって、どの写真も星がちょっとにじんだり流れたりと、思ったようには撮れなかった。あと、レンズも、魚眼じゃないと面白味がないね。映っている範囲が狭すぎて、広い星空の雰囲気が全然伝わらない。
その点ツアーガイドの方に撮ってもらった写真は綺麗だ。超広角レンズでくっきり撮ってもらえた。
自分で撮っても、よほど慣れていないと限界があるから、場慣れした人に撮ってもらうのは重要だと思った。
たのしいツアーも終わり、帰り際に、Pueo's Osteriaで夜食のパスタをピックアップ。昼に弁当を配らない代わりに、ここのパスタを夜食として配るようにしているんだそうだ。
ピックアップとは逆の順でお客さんをおろし、最後に下されたオレと娘が部屋に戻ったときには夜の11時をとっくに回っていた。
ツアー会社の人はまた明日もガイドするんだろうけど、毎日夜中までの仕事は大変だね。
夜食のパスタはホントにおいしかった!友達にこのお店のことを話したら、友達も美味しくてリピートしたことがあるとか。
明日はハワイ島最終日。北側半分をドライブする予定。
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