タンデム経験2日目なのに山中湖へ

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くるまいじりを終えて家に戻ってみると、娘が走ってきて「バイクにのりたいーーー」としつこい。もう時間も9時を過ぎていてぼちぼち暑くなってきてたこともあったし、車いじりでくたびれていたから、乗せるにしても夕方の涼しい時間がいいかと思ってたんだけど、彼女のバイクへのラブコールは収まる気配が無くて、仕方が無いからシャワーを浴びてから軽く走りに行くことにした。とりえあず、道志みちから山中湖だったら距離も150kmくらいで往復できるし、富士山方面は涼しかもなと。
たまに寒いこともあるから長袖を持っていくのにGSM7600の出番だ。ぶっつけ本番だったけど、MT-01のシートにもどうにか取り付けることができて、バッグを立てるとブレーキランプが少々見づらい気もしたけど、まぁ、許容範囲かなと。
出発直前

津久井湖に近づいたところで娘が喉が渇いたっていうんでコンビニに寄ったんだけど、さすがの暑さでうんざりしたのか「もう帰る」とのこと。このとき11時ちょうど。自宅を出て40分しか経ってなかった。帰っても良かったんだけど、もうすぐ道志みちだし、帰るにしてもな~っていう気分だったんで、ご飯を食べに行くってことでそのまま走ることにした。
その後はノンストップで山中湖に行く羽目になったんだけど、道中では所謂「旧車会」とかいう連中が空ぶかししながら追い抜いていったりしてイヤな気分だったり、道の駅どうしはそいつらに占拠されたような状態で休憩できなかったり、山中湖に着いてもそこかしこに連中がいて邪魔くさかったりと、走り自体は快適だったけど、気分がイマイチだった。富士山はガスで全然見えなくて、ちょっと黒い雲が出たり消えたりで微妙な天気。
山中湖
とりあえずデニーズにバイクを停めて食事することにした。このとき13時ちょっと前だったかな。家を出るときに13時着と思っていたのがその通りになった。
休憩できなくて大変だったかとも思ったけど、娘は結構元気。途中で居眠りすることもなく、ずっと起きていたみたいだ。出掛けたときくらいは楽しい思いをさせてやろうと、フレンチトーストとフライドポテトとサラダを頼んで、オレはジャンバラヤの大盛り。娘はソフトクリームを食べることしか考えて無くて、食べ終わったらすぐに「アイス食べにいきたいー」と、次の目的地を勝手にアイス屋にしてしまってるようだった。どこで覚えたんだか。。。
ソフトクリーム屋にて
ガスを入れてからソフトクリームを食べさせていると、天気は良いのに雨がポツポツと降ってきた。ヤバいかな~と思ったんで、早々に帰ることにして、娘に上着を羽織らせて、自分はウィンドブレーカーを。渋滞するR138を山中湖ICに向かって走る途中、反対車線に赤のMT-01を発見。超スローですれ違ったし、赤に乗ってる人がジェットヘルで、オレはシールドを上げていたこともあって、互いに軽く会釈した。こういうのはマイナー車種ならではだな。
富士急ハイランドのフジヤマを右手に見つつICから初高速タンデム。娘と「ジェットコースターすごいねー」なんて話していたのもつかの間、5分と走らないうちに雨が降り始めてきた。しかも、あっという間に本降りになって、しばらくの間はオレが盾になっていたおかげで娘も濡れずに済んでいたんだけど、途中からはそうも言っていられない土砂降りに。大月JCTはちょっと詰まり気味で、そこはすり抜けてひたすら先を目指したんだけど、行けども行けども天気は好転する気配が無く、雷はもの凄く近くで鳴ってて稲光も凄いし、道路は川みたいになってくるしで、ただただ娘に申し訳ない気分だった。とはいえ、止まったところで雨宿り出来る場所もないし、もう談合坂SAを目指すしか選択肢が無かったんで、雷が落っこちないことを祈りつつ一路談合坂へ。
SAに着いてみると、バイク置き場は当然満車で、かなりの数のライダーでぎゅうぎゅう詰めな状態。風も横殴りで、バイクじゃなくても大変そうだった。とりあえず、娘と風が当たらない場所で雨宿りをすることにしたんだけど、オレの影にいるおかげで全身ずぶ濡れでは無いにしても、ズボンと靴はびしょ濡れで、体温を奪われたことで震えている。ここまで酷い状況は想像してなかったんで、ただひたすら娘に謝ったんだけど、「いいよ、誰のせいでもないから」と震えながらも笑ってくれる娘を見て泣けてきた。
当然オレ自身の濡れっぷりは娘の比じゃなくて、震えている娘を見ていても、持っているハンカチは濡れていて使い物にならなかったし、拭いてあげることもできないし、抱っこして暖めることもできないのは親としてどうなのよ?と、準備の悪さを反省するしかなかった。帰るときに、中央道じゃなくて東名を使うっていう選択肢が浮かべば、こうはならなかったんだけど、そこは次回への反省点だ。
服が濡れた以外にも、カーゴパンツの足のポケットに入れていた携帯電話もびしょ濡れで、腰にぶら下げたデジカメもダメな雰囲気。先週買ったばかりのツーリングマップルも濡れてグニャグニャで、今日のショートツーリングは失った物が多そうな気配だった。

しばらく雨宿りをしたらだいぶ雨もやんできて、娘も体を震わせなくなってた。娘が「もう行こうよ」って言うから、この程度ならとポツポツ雨の中を走り出すことにした。さすがに今までが今までだったから、ポツポツ程度じゃ降ってないに等しくて、でも、体温が相当奪われたこともあって、80km/h近くだと寒くて走れなかった。全体のペースが遅いこともあったんで、飛ばすこともなくノロノロと走り、半分溶けた通行券を出して八王子料金所を通過。娘は途中から完全に寝ていて、料金所を通過するときも起きなかった。八王子から調布まで完全に詰まっていたこともあって、すり抜けざるを得なかったんだけど、右に船をこいで寝ている娘を意識しながら走るのは結構大変だったな。でも、タンデムG!のおかげで何事もなく、無事に自宅まで帰り着くことができた。帰宅したのは17時くらいだったかな。すぐに風呂を涌かして娘と温まった。

と、こんな感じで始めての娘とのツーリングは終わったわけだけど、あまりにも盛り沢山過ぎて、ツーリングの難しさを思い知らされた気がした。いくら夏だっていっても、梅雨も明けてない時期じゃ合羽持たないのは無謀だね。荷物は全部カバンに入れてレインカバーを被せておかないと、突然の雨でどうにもならないし。娘と行くなら着替えも必要そうだ。