64bit OSの仮想化

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必要に迫られて試行錯誤した記録。
訳あって、64bit OSを手持ちのPC(HP nc8430)上で複数走らせる必要が出てきた。最初は、Windows Server 2008のWSV (Windows Server Virtualization)を使えばいいじゃん!と安易な気分でいたものの、いざ調べてみると、これってまだβが無い。。。Windows Server 2008のβ3をインストールするだけして、機能の追加や役割の追加にそれっぽいものが一切無いのを見て愕然とした。どうりでその手の機能を評価したという記事が無いわけだ。
そうなると、残るはVMWareしかないわけで、nc8430からLongHornを削除して、Vista x64をインストールし、そこにVMWare Workstationを入れた。新規にx64用の仮想マシンを作って、W2K3 R2 x64のCD-ROMでブートしようとしたところ、
"Attempting to load an x64 operating system, however this CPU is not compatible with x64 mode. Please install a 32-bit X86 operating system. Setup cannot continue. Press any key to exit"
という、よく検索でヒットする文言が。
BIOSでVTは有効にしたはずだし、CPUだってT7400のCore2Duoだから問題ないはず。当然、ホストOSだって64bitで要件は満たしている。なんで?と思って検索してみると、nc8430が該当しているこんな情報がヒットした。
特定のインテルプロセッサを搭載するノートPC製品のシステムBIOSをアップデートしてください
仮想化関連で問題があるときは、ハードが対応していても、PCのファームに問題がある場合もあるという情報をよく目にするので、この情報自体が障害ということもあるのでBIOSをアップデートすることにした。昔と違って、最近のBIOSって、普通のOSからアップデートできるんだね~すごいや。アップデートしてOSを再起動し、改めてVMWareを起動したところ、今度はW2K3 R2 x64のインストーラが起動してくれた!ということは、BIOSが対応できていなかったということになる。BIOSでVTを有効にするときも、BIOSを更新した後では警告が表示されるようになって、更新前とは明らかに違う。
動けば便利なんだけど、仮想化ってまだ敷居が高いな。でも、こうやって動くのがわかると、自宅の環境も早く64bitの仮想化環境にしたくなってくる。