ベアボーン状態のDELL 7920を購入しました

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一昨年作ったDual Xeon E5-4650 v4の仕事用PCと、趣味用のデスクトップ(Core-i7 11700)を1台にまとめてしまいたいと思っていて、退院したことだし、そろそろ動こうかと思った次第です。
方向性としては、お金をかけずに、可能な限りコンパクトで、Win11に対応したDual Xeon構成(できる限りコア数多めで低消費電力)、メモリーは現状維持の128GB以上、内蔵ストレージのベイは4以上って感じです。

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方向性は決まっているとはいえ、デュアルXeonという時点で、マザーボードがとにかく高額になるわけです。相場的には6万円では買えないので7万円を覚悟する必要があります。その時点で結構金額面で厳しいということもあって、いっそメーカーPCを買ってしまおうという考えに切り替えました。

Cascade Lake世代のデュアルというところまでは決めていたので、選択肢はほぼ限られます。DELL 7920, HP Z8/Z6 G4の3機種です。
DELL 7820もデュアルになるんですが、基本構成が1Sなので、2S目を積んでいる中古がまずありません。2個目CPUを拡張ボードで増やすタイプなので、拡張ボード自体も流通してませんし。

見た目の好みやメンテのしやすさなどからDELL 7920に決定して探したところ、中身を全部抜いてベアボーン状態で売られていたもののうち、ケースに貼られたサービスタグから購入時の構成を調べたとき、Cascade Lake世代のCPU 42xxが2個乗った状態の抜け殻を発見しました。
CPU付きで売られている中古はほとんどがSkylake世代なので、Cascade Lakeをいきなり乗せるにはBIOSのマイクロコードがアップデートされている必要があります。BIOSを更新しないまま使われていたSkylake世代のベアボーンを買ってしまうと、一旦SkylakeのCPUを買ってBIOSを更新してからCascade Lake世代に乗せ換えるという超無意味な出費が必要になるので、最初からBIOSが更新されているのは助かります。
CPUクーラーも2個ついてましたし、3.5インチHDD用のキャディーも8個のうち7個が付いていました。

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中古のパソコンで一番怖いソケットのピン曲がりは、見たところ皆無のようです。これもホッとしました。

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これを落札したのと同じタイミングで、Xeon Platinum 8273CLというカスタムされたCPUも買いました。スペック的には8276Lとほぼ同等なんですが、実は、Amazon EC2サーバーや一部のASRockのマザーボード、Supermicro X11系マザー、もしかするとHP Z8/Z6 G4でしか認識されないものだそうで、少なくともDELLでは動かないとのことです。
出品者から後出しで情報をもらってから調べてわかりました。なので、8273CL(28コア TDP 165w 61,000円)は諦めて、無印の6230に変更させてもらいました。(20コア TDP 125w 58,000円)
6230だとしても、2個載せたら40コアですし、消費電力もそれほど高くならずに済みます。それでもメモリクロックは2933MHzと落とされていないので、まぁ、悪くないでしょう。