1.5vの充電池を買ってみた

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

充電池といえば、ニッカド電池のころから現在のニッケル水素まで、基本的に1.2vと相場が決まっているもの。
一方で、充電できない一次電池のマンガン電池やアルカリ電池は1.5vで、その電圧で動くように作られている電子機器が存在することも事実。
Windows Mixed Realityのモーションコントローラーは、運がいいとエネループでも動くんだけど、動作する時間が相当短い。というのも、ニッケル水素は1.2vが定格だから、充電したての場合は1.2vよりも高い電圧だろうけど、しばらく使って1.2vをわずかに切ったくらいの電圧が続く状態になると、1.5v弱を期待して作られている機器がちゃんと動かなくなってしまうからだ。
最初、コントローラーのファームの不具合なんじゃないかと思ってたけど、ネットで調べたら、同じような書き込みが多いこと多いこと。そういう設計になってしまってるらしい。

20181027163924.jpg

となると、乾電池で使うか1.5vの充電池を探すしかなくなるわけで、今回はちょっと割高だけど1.5vの充電池という謎の多い商品に手を出してみた。

アリババで一番容量が多そうな電池を選んで買ったのが写真のバッテリー。単3が4本と充電器のセットで3000円弱と安くはない。3000mWhってあまりなじみがない表記だけど、1.5vで一時間3000mWを出し続けるわけだから、アンペアに直すと、3000/1.5ということで2000mAhの容量ということになる。
これだと、アマゾンのニッケル水素よりはちょっと少ない。電圧はちょっと違うけど。
ワットで表すと電流に電圧をかけるわけだから、よくみかける電流で表記する数字より多くなるところがインチキ臭いね。
Youtubeでも、mWh表記の1.5vの充電池の容量を計る動画がいくつかあるけど、mAhで計測した量がmWh表記の2/3くらいの量になっていることが多かった。つまり、容量を詐称しているものは少なさそうということかな。

さてこの電池、なぜ1.5vなのかというと、電池に1.5vと3.7vという2つの電圧が表記されていることから推測できるように、中身はリチウムポリマー充電池。それを1.5vに降圧する回路を内蔵している。プラス側の端子が二重になっていて、出っ張っているところと、その周辺の一段低いところに別の端子がある。出っ張り側は1.5vで、その周辺は3.7vと充電用の端子。充電器は普通のエネループ用みたいなのは使えなくて、出っ張りの周りの低いところにある端子と接触する特別な形をしている充電器が必要。

で、実際にWinMRで使ってみたところ、期待通り結構持つ。2時間くらい遊んでも余裕だった。
初期費用はかさむけど、とりあえず、期待を裏切ることだけは無かったんでよかった。
しかも、そのあと継ぎ足し充電してみたところ、あっという間に満充電になったところを見ると、2時間くらい遊んだところでほとんど電圧が下がらないみたいだ。高いけど、結構使い勝手はいいんじゃないかと思った。