資料も流れも昨日と同じ。誠実ぶりも昨日と同じだった。ただ、昨日の説明会に出席したという多摩市の議員から面白いパフォーマンスがあった。
酒は一升五合飲めば死ぬ。ほうれん草だって7kg(?)食べれば死ぬ。要は程度の問題なんですよ。
場の雰囲気から爆笑とまではいかなかったものの、オレの中では爆笑だ。この程度の人が7期議員を務めてきたんだそうだ。来期はもう立候補しないらしいので、彼の発言は何ら影響力を持たないわけだけど、市民の代表がこれですよ。一言言いたくて来た人がこれだ。
渡辺環境推進課長も相当痛い発言をしてくれた。
昨日の説明会に来られた方の中には市の説明に理解を示してくれている人も居た。
相当脳内で増幅されたんだろうけど、この解釈の仕方には呆れる。これだけ反対派が多いところに乗り込んできてこれだ。説得するならそれ相当の論法もあるだろうに、なぜ敢えて反感を買うだけの言葉選びなのか。こちらが訴えることはとてもシンプルなんですよ。周辺住民の理解を得られていないんだから、もっと時間をかけて納得させてほしいだけで、作るなとは言っていない。これまでのやり方が悪かったんだから、そこを改めて、ちゃんと納得してもらえるようにしてくださいと申し入れているだけ。
この日も多摩市が伝えることは同じで、
・800存在する施設で問題が報告されていないので大丈夫
・エコプラザの圧縮施設は地下に作るから安全(その一方で、地下に作るメリットとして騒音、振動が抑えられるとだけ説明)
・活性炭フィルターで取り除けない物質があるのは知っているし、新品の間しか除去能力がない物質もあるのは知っている
・100%安全じゃないと何度も説明してるでしょう!?100%を目指してるんです(環境推進課長からの言葉)
・延期、撤回、保留のいずれもない。着工までに(具体的な割合や数値は出せないけど、自分の中で思うところの)多くの人と合意形成できるように努める。(けど、合意に至らない場合に工事を延期することはない)
・川崎市側の定期的な健康診断などは行わない
・今回の件で発生した風評被害については、多摩市が危険な施設という情報を広めたわけではなく(あなた方が勝手に危険と言っているだけなので)、資産価値が落ちたことに対する賠償を行うことはない
・事前の近隣住民に対する通知において、廃プラを圧縮することによって、過去に杉並病などの問題が発生したことを知りつつ(それらは敢えて表に出さずに)、リサイクルの必要性と今後の計画のみを記載した、意図的に市民の目を化学物質の危険性から逸らすような通知がなされた。渡辺環境推進課長も、当時配布されたチラシを読み上げた上で、このチラシを初めて見た住民が、廃プラ圧縮は100%安全が確立されたものではないことを読み取れるものではないことを認めた。(彼が言うには、自分には知識があるため、このチラシを見ても、廃プラ圧縮施設が危険なものとは思わないことを強調)
・この日の説明会に出席した人は誰も賛成していないことや、それぞれの質疑応答で多摩市が回答した内容が質問の回答になっていない点について、全文を議事録として公開してほしいことの要求に対して「要約の議事録となる」ことを断言。(この2日間のやりとりから、事実をねじまげる、または、隠蔽する可能性が危惧される)録音からの議事録おこしを業者に依頼すれば、要約するよりも簡単に安く上がることを提案するも「ひとつの提案として受け止める」とのこと。
・工事を請け負う栗本に対して、議事環境を社内に構築して相当な期間データを採取すれば済む話じゃないかと提案したところ、現在の科学で測定可能な項目については測定している。資料として提示してある以上のことは事実上不可能。
など等、およそ誠実という言葉とはかけ離れた対応だった。昨日の件で若干は学習したのか、市長が発言する回数は増えたように見えたものの、「繰り返しになりますが」と、何度も同じ回答でお茶を濁す程度にとどまった。余談だが、司会の何とかさんのダメぶりは更に磨きがかかっており、市長すら苦笑いするほどだったことを付け加えておこう。
と、2日で14時間多摩市の説明を聞いたわけだけど、歩み寄れるポイントが見出せない。今後の運動の展開方法については、引き続き対策部会で話し合っていくことになるんだろうけど、多摩市の盛り上がりが無いと厳しいという状況は依然として変わらないね。
こういう計画を進めるにあたり、特に行政は、メリットや必要性ばかりを強調するんだろうけど、メリットを説明するのであれば、デメリットや危険性も説明する義務があると思う。特に、今回の件のように、全ての人がハッピーではないことが明らかな場合、妥協点を探る必要があるわけで、何かを隠しているように感じ取られてしまうと、そこを切り口に際限なくつっこまれるし(過去の議事録の記載など)、問題が不必要に大きくなってしまう。近年取りざたされた企業の不祥事では、問題が持ち上がったときの初期のハンドリングを誤ったことで、かえって問題を大きくしてしまった例ばかりだ。一般的な企業の場合、クライシスマネージメント(危機管理)は昨今特に重要視される部分で、自治体とて例外ではないはず。早期に問題を沈めるための努力のかけらくらいは見せてくれてもいいんじゃないだろうか。逆に、そうすることで多摩市への評価が高まることもあるんだし。
はるひ野向けエコプラザ多摩説明会
うっかり寝坊してしまい(こんなのばっかだな)、9:30にメールを確認したら、メンバーは9:30に黒川公会堂集合とのこと!大慌てで着替えて現地に向かった。
黒川公会堂は150人分の席しか無くて、入れない人は外に設置されたテントで聞いてもらうしかなかったんだけど、それでも最大200人が限度。近所だからと子連れで来られるかたも多かったので、テントの中も溢れるくらいの勢いだった。この日の多摩市側の面子は昨日と同じ。ちゃんと市長も来ていた。
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