買い替えて、怒られて

会社の大型免許持ちの同僚たちからは大型免許を取って、外車に乗るよう執拗に薦められてたんだけど、結局、予算的なものとか、今現在乗ってるSRXの下取り状況とか、諸々のことを考えた結果、M400に買い換えることに決めた。試乗しに行ったとき、「週末は中古車フェアだから、買う気があるなら連絡は早めに」って言われてたから、水曜日一日悩んで、木曜日に電話した。あいにく、試乗当日に対応してくれたストアマネージャは不在で、金曜の午後に出社するらしい。ひとまず話を通して、連絡を貰えることになった。
オレのM400子供用Tシャツ

 今日は天気が曇りで気温は低め。今にも雨が降りそうな空模様で、できればバイクなんて乗りたくない日だった。とはいえ、下取りの査定があるから乗っていかないわけにもいかず、仕方なくバイクで出かけた。長津田までの最短ルートは成瀬を経由してR246に抜けるルートで、距離にして14kmほど。30分ちょっとでディーラーに到着した。店の前には15台くらいの車両が並べられ、試乗車しか並べられていない普段とは違う雰囲気だった。

 バイクを停めると、店の人が寄ってきた。要件を伝えて現車を確認させてもらい、エンジンを掛けてもらうことに。実は当日まで一番気になっていたのは、400ccの排気音はポコンポコンと情けない音のような印象があって、結局バカにされるんだろうな…という点。パワーは言わずもがな43馬力と非力なので気にするべき点ではないものの、パワーは無くても排気音の質で気分良く乗れるというのもあるから、音はそれなりに重要な要素なわけだ。改めて聞いてみると、さすがに低音の迫力は少ないものの、質としてはドカの音だ。マンション住まいということもあるから、このくらいの音がちょうどいいだろう。と、自分を納得させた。

 車体は23kmしか走っていないだけに新車並で、グレーメタリックというドカにしては珍しい色ということもあって、ありふれた色が嫌いなオレにはぴったり。ホイールが真っ赤なのも好みだ。またがってみると、やっぱり前傾がきつい気がした。隣に2000年のM400があったから、そっちにもまたがってみたけど、ハンドル位置が最初から高く作られていて、こっちなら街乗りでもノーマルのままいける。店の人の説明では、ポジションもそうだけど、フレーム強度が増していて(パイプの本数が多い)、リアサスペンションの構造も現行は異なっているんだとか。ふーん、と聞き流してしまった。続けて、現行のM800 S2Rにもまたがってみたけど、さすがにシート高がちょっと高い。踵がべったり着くという高さではないけど、174cmのオレなら危なげなく支えられる感じだ。デカいし格好いいんだけど、値段もそれなり。このクラスのバイクに乗る日なんて来るんだろうか?
 外は寒いし、ひとまず満足したんで店の中に。SRXの下取りの査定をしてもらい、より正確な見積もりをもらうことになった。待つこと10分ちょっと、ストアマネージャが見積もりを持ってきた。が、非常に表情が渋い。金曜日に電話をもらったとき、下取り金額が下取り手数料(1万円)よりも安くなる可能性なんて無い、がんまりますと言っていたのに、実際に査定してもらった結果は27,000円強。恐ろしい値段だ。当然彼らはヤマハのバイクなんて店頭に置くわけはないからオークションに流すわけだけど、その相場やら、フロントフォークにオイルがにじんでいる形跡があるという点などから、目一杯頑張ってこの値段なんだそうだ。

 さすがになー、4から5だろうと思ってたんだけど、3未満とは想像も付かなかったよ。正直倒れそうな数字だった。そこまでは気分も盛り上がってたんだけど、下取り金額を聞いて、かつそこから下取り手数料1万円を取られると思うと、オレのバイクは17,000円かよ!と、すぐに判子をつく気分にはなれず、駄目もとで悩んで渋ってみた。すると、下取り手数料はカットという提案をしてきたんで、まぁ、手数料無しで4万をちょっと切るくらいなら我慢しておこうとあっさり納得。判子を押した。
 そこからはとんとん拍子で、書類を書いて、クレジット会社からの確認の電話が来て手続きが終了。あとは、事後報告になってしまうから、妻の怒りをどう静めるかを残すのみ。そんな話をしていたところ、ストアマネージャが店で売っているグッズをくれるとのこと。で、出してきたのが非売品っぽいCDと赤いボールペン…頭が真っ白になった。大人に何かを買っていくよりも、こういうときは子供に何かを持っていくのがセオリーだろう。ということで、アパレル関係で何かを見繕って買っていくことにした。真っ赤なポロシャツとオレンジの長袖Tシャツがあったんだけど、オレンジ好きなオレとしてはTシャツに決定。2歳児用を1枚買うことにした。店側の好意で半額でいいことに。
 アフターパーツのカタログやら、買った服やらを袋に入れてもらい、用事も済んだから替えることにした。外に出て最後に自分のバイクの写真を取っていると雨がぱらつき始め、慌てて帰ってくる羽目になってしまった。やっぱり降ったか。エンジンを掛けていざ出発というころに、東京方面からシルバーのSRXに乗った人が店に来た。やっぱりSRX乗ってると、ドカにも興味持っちゃうのかな。ただでさえ滅多に見ないSRXなのに、ドカのディーラーで同じ色の同じ型が2台も偶然に揃うことなんてもの凄い偶然だよ。ちなみに納車は12/25。それまでSRXは乗っていていいそうだ。通勤手段だから無くならなくて良かった。もうしばらく、このエンジンのカタカタとつきあうことにするかな。

 帰ってから、お土産の長袖Tシャツを娘に渡して、今日のことを妻が気づいてしまい、その後はお説教。バイクの値段分娘の世話をしてもらうことにしたらしい…