やっぱりウォッシャー漏れてた

 徹夜明けの帰り際にディーラーに寄って診てもらった。やはり、メインのウォッシャータンクのレベルセンサーとタンクの接合部からポタポタと漏れていたとのこと。シール剤を塗ってレベルセンサーを取り付けて修理完了。
 同時に、パワステからキィィィィィーーーと甲高い音が出るのと、ハンドルを切っても全然曲がってくれないのを診てもらった。こっちは、パワステのベルトがたるみ気味で、張りなおしたことによって音は消えた模様。(まだ微妙に出てるようなんだけど…) ベルトはそろそろ交換時期との指摘を受けたので、そのうち交換することにした。
 この作業を待っている間、こないだ自宅に来た営業マンが話しかけてきて、330iがあるので試乗しませんか?とのことだったので、せっかくだから乗ってみた。徹夜明けで自分の車以外を運転してみたい気分でもなかったんだけど、道も昨日と違って空いてたし。

 乗ったのは右ハンドルの330i。滲んだ画面のiDriveが装備されていた。ナビ自体はALPINE製だそうだ。運転するときの注意点として、ウィンカーの操作について教えてもらう。昔と違って、今のウィンカーは単なる電子スイッチになっているらしく、二段階のクリック感がある。軽く操作すると、3回の点滅で消えてしまう車線変更用、2段目の感触があるところまで動かすとずっと点滅し続ける通常のウィンカー。操作するとレバーは常にセンターに戻るので、自分で消したいときは反対側にレバーを動かす必要がある。いいんだか悪いんだか…
 で、雨の中を走り出してすぐに感じたのが、とにかくハンドルとアクセルペダルが重い!ものすごい重さだ。パワステが無かった時代の車は知らないけど、そんな感じだろうか。わざと重たくしてあるわけだけど、車が単なる街乗り用途だとすると、この重さは鬱陶しく感じるんじゃないだろうか。何でも、1シリーズも同じくらい重たいらしく、購入者からの不満の声も少なくないとか。(確認して買えよ) 試乗した車両にはアクティブステアリングはついてなかったので、ハンドリングはリニアだった。路面からの情報は自分のBi-turboよりも多く、若干うるさい気もする。おそらく、履いていたタイヤがランフラットタイヤで、タイヤそのものの硬さも影響してるんだろう。あと、2速発進するのと、ATの設定のためか、出足がとても遅い。ギクシャクしないように設定されていると言えば聞こえはいいかも。でも、アクセスの重さとの相乗効果で、とにかく重たく感じる。250馬力クラスの車の挙動ではないと思った。車幅は1800mm以上あるものの、左右のドアノブが20mmずつ、計40mmほど広くカタログに記載されている模様。となると、1770mmくらいの車幅か。サイズ的には全然問題ない。
 試乗してみた感想としては、ちょっとげんなり。BMWじゃないと感じられない優位性とか、驚きみたいなものは無かった。右ハンドルなんで、足元は狭い。左足はコンソールにぴったりひっつく。ここが気になるかな。あと、バックに入れたときのチャイムというか、あの音はどこかの館内放送じゃないかと思っちゃった。
 試乗を終えて戻ってみると、既にBi-turboは作業が完了して駐車スペースに移動されていた。ショールームに入ってサービスのIさんと330iの感想なんかを話した。530は乗りましたか?と言われたので、乗ってみたいけどまだだということを伝えると、試乗車があるからどうですか?とのこと。そんなわけで、立て続けに3Lエンジンシリーズを乗ることになった。
 試乗車は530i M-Sports。ツーリングを買うならこれにしようという組み合わせの車両だった。右ハンドルでも足元は広い。スポーツシートもいい感じだ。発進前の注意事項として、アクティブステアリングについての説明があった。とにかく最初は少しだけ切るようにとのこと。最初に据え切り状態でロックするまでまわしてみるように言われ、実際にまわすと、ロックするまで1回転も無い。ん~、どうなるんだろ?
 R20に出て左折。速度は10km/hほどだったけど、低速ではアクティブステアリングのサポートが大きく効くこともあって、グイグイ曲がる。あわてて戻したところ、今度は戻しすぎ、少しの区間で蛇行したような形になってしまった。これには冷や汗。さっき乗った330とサイズ的にもそれほど違いはなく、取り回し自体は変わらない気がした。ただ、曲がり角の度に身構えてしまう。重たいアクセルペダルもステアリングも330に近い。ただ、アクティブステアリングがあるから、重たいステアリングでも曲がるのに要する操作の時間は短いので、重たく感じる度合いが少ない。で、今までの車のように、カーブを曲がりきったころにアクセルを開いてハンドルから手を離すとセンターに自分で戻ろうとする力が働かないので、曲がりきるたびに自分でハンドルを戻してやらなくてはいけないのは大きく違うところ。試乗が終わるころにようやく慣れた感じで、一番印象にのこったポイントだった。
 と、530i M-Sportsを乗った感想としては、悪くはないけど、ぜひとも欲しいと思える要素がそれほど無い。ハイテク満載なんだろうけど、果たして乗って楽しい車なんだろうか?

 サービスのIさんと雑談をしている中で、やっぱBMWは高いですよね、というようなことを話したんだけど、意外な話題で意見が一致したことがひとつ。ダッヂにも興味があるという話をして、ダッヂは340馬力もあるのに500万円もしないっていうようなことを話したところ、Iさんも最近かっこいいと思った車があったらしく、調べてみたらダッヂのマグナムだったとのこと。Iさんの自宅近くにダッヂの新車を売っている店があるらしく、そこに展示してあるらしい。奥さんは、欲しければ買ったら?と言ったらしいけど、さすがに買うのはためらっているみたいだった。Iさんは、マグナムの外観をとにかくかっこいいと絶賛していた。確かにインパクトはあるし、いい車だとは思うんだよな。SOHCで構造も複雑じゃないだろうし、エンジンそのものの故障も少ないだろう。高速巡航で4気筒しか燃料供給されなくなる機能とか(レジェンドなんかにもついてるみたいだけど)、アメ車なりのハイテクが詰まってBMWよりも200万安い。ん~、考えちゃう。

 ディーラーをあとにして、音が殆ど出なくなったステアリングを操作したところ、確かに以前よりはレスポンスがよくなっている。調子がいいと感じるときのフィールと同じかというと微妙だけど。ちなみに、ロアアームのブッシュ類はまだ全然問題ないらしく、ステアリングのクイックさに影響がありそうな部品の交換をするとすれば、総額で5-6万といったところのようだ。まぁ、今のところそこまでは必要ないので、頃合を見て頼むことになるかもしれない。