先月、MovableType 3.11のインストールを行い、基本的な部分の構築しなおしが終わったはずでしたが、まだ、Movable Typeのすべての機能が使えるようになったわけではありませんでした。その筆頭がImageMagickの機能ですが、インストールだけは済ませていたので、試しに使ってみることに。ImageMagickはPerlのコマンドで画像ファイルを加工するためのコマンド郡で、この手のライブラリとしては最もメジャーなものです。Movable Typeでは、画像ファイルをアップロードするときのサムネイル作成で使う程度でしょうか。
XGAサイズくらいの画像をアップロードしてみたところ…JPEGのライブラリが無いというエラーが出ていました。特にそういうライブラリを入れた覚えもないので、ImageMagickをビルドするときに実行する./configureの結果を見てみると、JPEG関連のライブラリが見つからないという結果になっていました。当然の結果です。つまり、ImageMagick自体はあるものの、規定で使えるPNGのライブラリ以外は全くなしの状態だったわけです。 その後、JPEG-2000(Jasper)、JPEG、TIFFのライブラリを次々にビルドしてインストールし、再度./configureを実行してみると、割と普段使いそうなフォーマットのライブラリは見つかるようになりました。その状態で再度ImageMagickをビルドして、テストは後回しにしてインストールしてみましたが、実際に画像をアップロードしようとすると、サムネイル作成でコケてしまいます。ライブラリは入っているのに、サムネイルが作られず、内部サーバーエラーだとか。その後、何度もビルドオプションを変更してビルドしなおし、何時間もかかるテストを何度も実行してみて、ようやく原因にこぎつけました。原因は、サーバーがあまりに遅いため、サムネイルを作成し終わるまでにブラウザのタイムアウトが来てしまうためでした…愕然としました。XGAの1/4くらいのサイズの画像であれば、サムネイルを作成してもどうにか時間内に終了するようです。結局、大きな画像を貼り付けたいと思ったら、別途サイズ変更したものを用意して、手書きのタグで対応する以外になさそうです。 同じPowerPCでLinuxが載っている玄箱のようなNAS製品に乗り換えることも考えましたが、ギガビット版の玄箱はメモリが128MBと、現在使っているOpenblocksSの倍のメモリは積んでいるものの、CPUのクロックが同じなので意味はなさそうです。仮に置き換えるとしたら、イーレッツのBe Silentや、クイックサンのPiccoloやOpera Veronaのような超小型PCにLinuxを入れるべきなのでしょう。
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