ディスプレイのキャリブレーション

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動画を編集する以上、見ている色が正しいことを前提に編集しないでどうする?っていうのがずっとあって、それでも、キャリブレーションに使うセンサーって簡単には買えない高級品だからなかなか手を出せなかった。

あるときふとメルカリで探してみたら、10年くらい前に発売されて、今となっては付属ソフトもドライバーも現行のWindowsでは動かなくなったPantoneのHueyっていうセンサーが未開封のまま売られているのを見つけた。
Datacolorの製品が一番メジャーじゃないかと思うんだけど、Pantoneも色の会社。きっと悪いものじゃないだろうと思ったんで、Windows 10で使えるかどうかの情報を集めてみた。

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Windows 10でひっかかるのはドライバー。
署名されていないドライバーを読み込ませるには、一時的に署名無のドライバーを許可するか、OSの設定を変更してあらゆる署名無のドライバーを許可するようにするかのどっちか。

大した問題でもなさそうだったんで、メルカリで1,600円ほどでゲットして、キャリブレーションソフトは、Huey用ではなく、DisplayCALっていうフリーソフトを使うことにした。これ自体はArgyll CMSっていうプログラムにGUIをかぶせるためのもので、実際の処理はArgyll CMSがやっているらしい。
x-riteのサイトにいくと、Hueyのソフト v1.05というのも配布されていて、Windows7の64bit版でも動くっていうことらしいんだけど、2006年のものだからひとまず保留で。

で、さっそく使ってみたところ、USB 3.0ポートに接続すると正しく認識しないようだ。
なので、HHK LiteのUSBハブに接続したら正常に認識された。ちゃんとHueyとしてDisplayCALにも出てくる。
ドライバーの署名の設定は何もなくても動いたんで、これは拍子抜けしてしまった。

で、計測を開始すると、まず、最初のホワイトバランスとを輝度を設定する。
これが終わると、次々にいろんな色が表示されて、それをセンサーで読み取っていき、最終的に補正するためのLUTが作られてICCプロファイルが作成されるという流れ。
時間にして20分くらい。

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できあがったプロファイルを適用してみると、今まで見ていた画面と比べて赤くなる。
というのは、今まで見ていた画面は緑が強かったから。
何となく違和感はあるものの、センサーで計測した結果だと思えば、これは納得できる画面だね。
キャリブレーションした画面を見ていると思うと安心感も違う。