38円買取時代の太陽光発電

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去年あれだけ大勢来てたのに、制度が年々変わって旨みが無くなったからか、最近は全く来なくなった。

そんなこともあってすっかり頭から消えていたのに、数週間前に行った多摩センターの東京ガスのガス展でソーラーパネルの見積もりを持ちかけられ、話を聞くだけならと承諾はしてあった。正直、一度も話は聞いたことなかったし、聞くだけタダだろうと思ったんで。

結果から書いてしまうと、取り付けの方向で話を終えた。
夕方には具体的な見積もり額も出てきて。

こないだ車のローンを一括返済したばっかりで、やっと家のローンしか借金が無くなってスッキリしていたところではあるんだけど、思っていたよりも総額が高くないのと、金銭面で儲かることはなくても損も無く(一律1.9%というローン金利も相当安い)、月の電気代はほぼ売電と相殺、月の出費はローン分ということで、買い物をしたのに、月に出ていく金額が今までの生活と変わらない(らしい)ということからマイナス面はあまり無いんだな~と思ったのと、京セラ製だと設備が安くて工法も家に負担をかけにくそうだったこと、万が一数日間の停電があったとしても、1500Wまで電気が使えるらしく、テレビを使ったり、炊飯器が使えるのは災害時にメリットがあると感じたところなどなど。

見積もりをもらう前は、試算の段階で補助金が1KWあたり15,000円で計算されていたのが、値引きで総額が安くなって1KWあたりのユニット単価が41万円未満になったことで2万円の補助金を申請できるようになるらしく、9万円ちょっとの補助金が出る見込みだそうだ。申請手続きが順調に進んで3月末までに設置が完了すれば、だけど。
ちなみに、品物としては京セラのエコノルーツアドバンスの四角い165Wのパネル。これが28枚。1kWあたりのシステム単価が35万か36万だったかな。この記事によれば、4.6kWは東京としては多いみたいだけど、住宅事情がそのまま反映されるだけに、地方のほうが圧倒的に有利みたいだ。システム単価としては十分安いようだけど。

ひとまず、12月最初の週に建物の構造や設置の可否を業者の人に調査してもらって、それがOKなら手続きが進んでいくらしい。順調にいけば2月中旬に取り付け完了とのこと。

そうそう、なぜいまだに東京ガスが太陽光発電を進めているかっていう理由を教えてもらったけど、政府の方針で、エネルギー関連の事業者には、家庭用太陽光発電を普及させて、二酸化炭素の排出力を軽減させる方針に対する貢献が義務付けられているそうで、そのために、殆ど儲けが無くても売っているんだそうだ。あと、これは電気工学科卒の自分も知らなかったけど、発電所から家庭に電気が届くまで、約6割は失われてしまうんだそうだ。だから、遠くまで運ぶ電力は非常に効率が悪く、家庭で発電した電力を近隣の家庭や設備で消費したほうがロスが少なくて効率的だそうな。ということは、日中売電した電力は地元の企業などが使うということになるのかね。

さて、我が家では京セラ製を取り付ける予定だけど、分譲地内の後付ソーラーを眺めてみると、殆どが東芝のロゴが付いている。つまり、東芝ブランドで売られているアメリカのサンパワーのユニットで、製造はフィリピンだ。訪問販売で一気にシェアを伸ばしたらしいんで、どのお宅も同じような時期に取り付けたんだろうな。変換効率はとても高いらしいけど、国産を推す業者の中では微妙な存在らしい。10年15年と使ってみないと、それでよかったかどうかはわからないだろうけどね。