初ツーリング 300km

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会社のハレ乗りの同僚と日帰りツーリングに行ってきた。8時に調布I.C.手前のファミマで待ち合わせて、とりあえず談合坂まで行くことに。MT-01での初高速、というより、二輪で高速に乗るのなんて何年ぶりだろ。最初に買ったSRX以来だから、21世紀になってからは初めてだ。
化け物トルクでぐいぐい加速してくれるし、5速100km/hからでも楽々加速するパワーは大型バイクの醍醐味って感じだけど、バイクのパワーが増して巡航が楽になるわけでもなく、風圧で辛いのは排気量に関係なく同じだった。むしろ、SRXのほうがポジション的に風圧を受けにくかったような気さえする。とにかく、120km/hも出せばおなかいっぱいで、それ以上はただ辛くなってくる。特に3000rpm近辺から、不快な細かい振動が増えてきて、ハンドルもぶれやすくなってくるのはいまいちだ。ドイツでも売られてるMT-01だけど、こんなんでアウトバーン大丈夫なんだろうか。
和田峠にて

最初に立ち寄った談合坂はものすごい混雑振りだった。埼玉ナンバーの警官風味なおじさんたち集団の存在感がすごい。車載の拡声器を使って連絡事項を伝えたりするのは勘弁してくれ。台風が通り過ぎて快晴なのがわかってたからか、とにかくツーリングの待ち合わせやらが多かった。知らないおばちゃんから、「今日はバイクの何かがあるの?」って聞かれたけど、バイクに限った話じゃなくて、車も満車だったよ。
そこから、給油ポイントとして双葉SAまで走って、その後は諏訪I.C.まで一気。諏訪から美ヶ原方面に上って、和田峠で一休み(写真)。とにかく天気がいい。写真のずっと右の位置には富士山がハッキリ見えていた。ここまで走って感じたのは、120km/hあたりでハンドルがちょっとぐらつく気がすること。突っ伏して走る分にはどうにかなるけど、上体を起こして走るのは結構辛いな。フェアリングキットが欲しくなる。

同僚(写真左)のは結構前のXLH1200S改で、見た目が全然違うバイクながら、同じOHVツインを載せていて、似たような音を出してるところが意外性があって面白い。二人とも色は白だし。ただ、さすがに長く大型に乗ってるし、大型免許組じゃなくて限定解除組なんで、同僚のほうがはるかに速い。万歳みたいな格好なのに、高速の巡航もオレよりずっと速いのがすごい。

和田峠の休憩所で軽くおやつタイムにしてからビーナスラインで美ヶ原へ。途中の道は、昨日の台風と散った枯葉が道に被さっていて、それはそれは危険な雰囲気。まだまだMT-01が怖いオレは、もうビクビクしながら硬くなって走っていた。美ヶ原が近づくにつれ、ぐにゃぐにゃ走る道の横に立っている標高を示す標識がどんどん100m単位で増えていく。2000m弱の位置にある美ヶ原高原に着いたときは強く冷たい風が吹いていて、とても休憩する気にはなれなかった。実際、バイクはかなりいたけど、外で休憩している集団はほぼ無し。オレらも、5分くらい居ただろうか、さっさと軽井沢方面を目指した。

ここからはひたすら下り坂で、かつ、道がぼろぼろ。路面の状態はのぼり同様に落ち葉と水の二重のプレッシャーだ。とにかく生きて帰らなくては&転ぶわけには行かないっていう気負いもあって、これまたがちがちになりながらハンドルで曲がりながら下った。車体を倒せばタイヤは確実に滑るし、コーナー直前でブレーキで減速しようものなら、葉っぱで滑るのも確実(実際滑った)。もう、めりはりのある走りなんて絶対できっこなくて、区間を通して二速でどうにかクリアした。 必死でバイクにしがみついてたこともあって、両ももがくたくた。

佐久のおぎのや
山を降りたところでオレは2回目の給油。ここでは6Lちょっとしか入らなかった。そこから東部湯の丸I.C.で上信越道に入って軽井沢へ。佐久I.C.を降りてすぐのおぎのやで昼食をとった。せっかく遠出してるのに、フードコートみたいなところでラーメンライスだ。なんかわびしいけど、ちょっと時間が押し気味なもんで、のんびりする暇が無かったんだな。本当なら、ここから草津方面に抜けるルートを考えてたんだけど、このときすでに2時半近く。美ヶ原の寒さも考えると、ちょっと厳しいんじゃないかっていう結論に達して、とりあえず、碓氷峠、松井田妙義I.C.という経路で走ることに決定。妻と娘へのみやげものを買ってから出発だ。

碓氷峠はすぐに先行する四輪に追いついてしまい、じわじわとプレッシャーをかける走り。途中で待避所に入ってバイクを先に行かせる人もあれば、特に気にもかけずに走る人もいる。正直、お互いに気分のいいものじゃないとは思うんだけどな。もやもやしながら下まで下りて、同僚が給油。10L入らないタンクらしく、かなり頻繁に入れないと持たないみたいだ。
碓氷峠下のGSにて
軽く休んでから、再び松井田妙義から高速に乗って帰路を急いだ。が、しばらくして事故渋滞。3台の玉突きで、真ん中の車両には車椅子が積んであったとか。なんとも気の毒な話だ。ひたすら二人ですり抜けて、上里SAで休憩。そこから一区間だけバイクを交換しようということになって、オレは万歳スタイルの同僚のスポスタで発進。ただ、これがちょっとしたアクシデントに繋がった。

慣れないスタイルばかりか、スイッチ類がことごとく自作の同僚のハレはウィンカーも独自のBMWスタイル。かつ、アクセルグリップがやけに軽いんで、ウィンカー操作のたびにグリップが回っちゃってギクシャクしちゃう。どうにか必死に追い越し斜線に入ったと思ったら、突然エンジンがぶすぶすいい始めて止まってしまった。あわてて左後方を確認しながら路肩に車両を寄せた。たまたま避難エリアなのか使っていないバス停みたいなのがあったんで、バイクを降りるには恰好の場所だったのは幸いだった。何度もセルを回してみたけどぴくりともせず、「なんでオレが乗ったとたんに?」とがっくりしながら同僚の留守電に用件を吹き込んでボーっとしていると、松井田妙義で給油したときに「高坂でも給油」みたいなことを言っていたのを思い出した。もしかしてリザーブに入った?と燃料コックを見てみるとOFF。。。
コックをひねってセルを回したら一発で始動。ヘルメットのあご紐を止めるのも忘れて次のPAを目指したものの、アクシデントで完全に萎んでたもんで、走行車線で80km/hの安全運転でたどり着くのがやっとという有様だった。降りて一言目、「コックが閉まってるなんてハメですよ~」

今日の関越は終始渋滞していて、そこから高坂までもひたすらすり抜け。もうあたりは真っ暗で、いつ車が急に車線変更してくるかもわからないところをひたすら縫って走った。怖いには怖いんだけど、ちょっとだけ楽だったのは、MT-01のトルク。どれだけ失速していても、空いた隙間を見つけたら、クイっと一ひねりでドドドドドっとそこまで行けちゃう。ギヤを落として加速できるのはどれでも一緒だけど、落とさなくてもイケちゃうのは快適だ。
出口まで全部すり抜けて関越を下り、環八に入ってからも更にすり抜け、井の頭通りから裏道に入って、同僚の自宅近くの東八道路沿いのコンビニで解散した。
ウィンターグローブは汗でビショビショ、風圧に堪えて首は痛いし、すり抜けしまくって目は充血と、300km弱なのにヘトヘトだった。まぁ、おかげでMT-01にかなり慣れることができたと思う。自分のペースばかりで走ってるとなかなか上手にならないしね。とにかく、怪我も無く無事に帰れてよかったよかった。