エコプラザ多摩 はるひ野住民向け説明会

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麻生区の市民文化センターで、はるひ野住民向けの説明会が行われたので参加してきました。この説明会は2/25の黒川公会堂での説明会が不十分だったために、エコプラザ多摩対策部会からの要望を受けて開催されたものと解釈していますが、実際には、部会からの要望(広い会場で、パネルディスカッション方式で、司会は中立の立場の人間で、説明会にはメディアを入れる)の多くは受け入れられず、
・ディスカッションではなく、2/25同様に一方通行な説明会
・現在のはるひ野居住者限定(引っ越し予定の人や、来年開校予定の小中学校に子供を通わせる人のような立場は不可)
・ポスティングされた往復葉書に個人情報を記載して事前登録が必要
というような極めてクローズドな条件で強引に説明会を開くことを通達してきました。
これまでの経緯に詳しく無い人の中には、この説明会を好意的に受け入れる人もいたらしく、下手したら多摩市はこの一方的な説明会を開催することで「合意を得ることができた」とさえ言いかねないので、説明会といえども全く油断ならないわけです。

それにしても、なんで会場案内のために柱に貼ってあった紙は誤字なんだ?白いガムテープを貼って、マジックで訂正してあるよ。。。(恐らく設明会とか書いてたんだろ。こういうのは、緊張感の無さの現われだよ。)
それはさておき、今回の説明会は、まさに火に油を注いだだけの会になってしまったわけです。
何故か誤字

まず、やはり入り口でもめました。ポスティングされた葉書を持ってるだけでは入れないんだとか。「事前登録してないけど、葉書を持って直接来た」という人は、その場で住所と名前を書くようにとのこと。個人情報保護法の下では、個人情報を収集する場合、その理由を説明する義務があるわけだけど、理由は一切答えないで住所と名前を書けと言う。麻生区のあまがさ議員をはじめ、市会議員の方も何名か来られてましたが、議員も入れないとまで言う始末。住所と氏名を書きたくない人は、免許証のようなはるひ野住民であることを証明できるものがあればいいとのことでしたが、最初は頑として拒んでいたものの、ほぼ全員が入った頃には口頭で住所を言うだけでよくなり、しまいには、葉書が無くても「麻生区の住民だ」と言うだけで入れるようになったりして。なにそれ?

配られた資料はいつも通り。自らの正当性を、リサイクルが重要なんだ!というメッセージで訴える内容。(自分らは、圧縮梱包して、最終的には毎年の入札で決められる業者に渡されるだけに過ぎず、そのプラスティックがどうなるかまで面倒みるわけではないのに)安全対策についても同様で、2/25の説明会から全く目新しい物はなかったけど、施設から排出される化学物質の濃度を試算する方法というのが掲載されていた。とはいえ、実稼働している相模原の施設では、一部環境基準値を上回る有害物質も確認されているので、試算するだけでは不十分なんじゃないかと思うわけだけど。。。
あと、今回ちょっとだけ目新しく感じたのは、エコプラザ多摩協議会(仮名)という組織に関する話。多摩市の自治会代表、学識経験者、環境市民団体、はるひ野自治会によって構成され、エコプラザ多摩について意見したりするための団体みたいだ。はるひ野住民を全く無視していたこれまでの姿勢からは若干の進歩と受け取れるものの、騙されてはいけないのが、この協議会という代物、廃プラ圧縮設備が稼動した後でエコプラザの状況について意見する団体であって、稼動前に施設そのものの見直しを求める団体ではないという点だ。つまり、多摩市は今も計画の見直しは一切考えていないことを意味する。

今回の説明会は謎の2部構成で、1部は一方的にpptでの説明。その後、なぜか緞帳が下りて20分間の休憩があり、その間に、入り口で渡された資料の末尾にある質問シートに質問を書いて職員に渡し、2部では、その質問の中から、時間内に答えられる範囲で回答するという、彼らにとってとても都合のいい構成だった。彼らに言わせれば、こういう構成になっているのは、過去の説明会から学習したからなんだそうで、そうすることで、時間通り終わってお家に帰れるということなんだろう。一応学習能力があることをアピールした割には、どうやって合意形成するかという、彼らがこれまで何度も言ってきた根本的な説明会の目的の部分では学習がなされなかったらしく、またしても自分らが言いたいことだけを言って会を終えてしまったのは非常に痛いポイントだ。ただ、彼らの言葉を借りると、このような説明会は「多摩市が主催したもの」なので、参加者側が主催者の意図しない質問や行動を取ることは認めないという姿勢を貫くためらしい。偉いね、ホント。だとすれば、はるひ野町内会が主催した集会なら、フリーディスカッション形式でお互い納得できるまで話すこともあるという意味なんだろうか。

まずは会場全体の写真。オレ自身は中央の2列目で話を聞いてたんだけど、この写真は既に2部も終わる頃なんで、壇の前に詰めかけていた部会の方々や、熱くなった参加者の人たちは呆れて撤退した後。ばかばかしくなって帰った人も少なくなく、終わりの頃はスカスカになっていた。
そういえば、オレが会場に入ったときには既に始まってたんだけど、人から聞いた話では、「爆竹持ってきてたり、暴力を振るうようなことがあれば、即、退場してもらいます」みたいな通達が冒頭にあったらしい。呼んでおきながら暴徒扱い?
会場全体
これは全部終わったときの司会の誰だかが緞帳の前で話しているときの写真だけど、1部もこんな感じで、一方的にpptの説明が終わってから唐突に緞帳が下りてきたときには吹き出した。なに、この緊張感のなさ!芝居か何かのつもり?要は、多摩市が言いたいことを伝えるための会であって、「言うこと言ったらおしまい。あなた達からは何も聞きたくありません。」ってこと。
舞台挨拶?
第2部の様子。これはいつもの多摩市のメンツ。今回は栗本の出番は無かった。
休憩時間に集めた質問から、都合のいいものばかりをピックアップして一方的に回答し始めたんで、それじゃ、参加者側はどんな質問があったのか把握できないし、どの質問に回答して、どれが保留されたのかもわからない。それで、「一旦集めた質問票のコピーを取って参加者に返すか、コピーするのがいやなら質問票自体を書いた人に返すよう」求めたところ、「これは既に多摩市に対して提出されたものだから返すことはできない」と渡辺課長の回答。この日回答できなかった質問については、後日多摩市のホームページでおおざっぱな分類をして回答するとのことでしたが、どんな答えがくるかはおおよそ見当が付くよ。
いつものメンツ
上の写真の右半分(壇の前)。あまりの多摩市の誠意の無さに黙っていられない人たちが詰め掛けた。(ちなみに、中央手前の2人は多摩市職員。)
壇の前は白熱  

バカらしい説明会が終わってから、参加者で興味のある人たち(非常に多くの方が残ってくれました)は会場前でちょっとした集会をやって解散。部会メンバーは、明日のポスティングやビラ配りについての話し合いをしてから解散となった。
最後に、写真でしか載せていない、緞帳が下りてくるおまぬけ映像を携帯で撮影したんで貼っておきます(wmv 3MBほど)。