VistaとOffice2007β

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 必須ではないものの、なるべく入れて試すようにとのお達しなんで、Windows VistaβとOffice 2007 βを試し始めた。インストールしたマシンは必要要件の最低ライン、P3-1GHzでメモリが512MBのDELL Optiplex GX150。ビデオカードは生憎DirectX 8.0世代のものしか用意できなかったんで、Vistaの最大の特徴の3Dや透明な効果を多用したUIは体験できない。でも、新しいフォント「メイリオ」とClearTypeの組み合わせはとっても見やすい。

 まだ、Vistaの一部の機能しか試してはいないものの、いいところも多い反面、セキュリティ機能を強化しすぎて鬱陶しく感じる部分も少なくない。その一番のポイントはUACだろう。インストールして最初にやっておいたほうがいいのは、[コントロールパネル]-[ユーザーアカウント]-[セキュリティ設定の変更]を開いて、ユーザーアカウント制御のチェックボックスをはずすこと。ただし、これはマシン全体のセキュリティ制御を行わない設定になってしまうんで、IE7の保護モードが無効になってしまうという問題もある。ただ、これをはずせば、プログラムを実行する際に毎回確認を求められる(ウィルスなどによって勝手に実行されようとしているのか、コンピュータを使っている人の意思で起動しようとしているのかを確認するための処理)ことはなくなるため、鬱陶しく感じることだけはなくなる。もうちょっと、確認は求められなくなるけど、インターネットの保護は有効になるモードとか、中間のレベルがあればいいんじゃないかとは思うんだけど。
 次に便利だと思ったのが、バックアップ機能。コンプリートバックアップ機能を使えば、HDDの起動ドライブとは違うパーティションにディスクイメージを作ることができる。Windows Server 2003のVSSの機能がクライアントOSにも乗っかったという機能で、これをやっておけば、万が一起動しなくなったりしても、VistaのDVD-ROMで起動して、HDD上のイメージを描き戻して復旧することができる。所謂Norton Ghostの機能がOSにそのままついたというわけ。CD-RやDVD-Rに分割して保存するような面倒なことも不要だし、とてもわかりやすいと思った。当然、イメージになるとある程度圧縮される。ちなみに、バックアップされたイメージはVHDという拡張子で保存されるんだけど、VirtualPCやServerで使う拡張子と同じではあるものの、VPC2004 SP1では起動することはできなかった。VS2005でどうなのかは不明。
 そのほか、Office 2007の機能としては、担当製品の都合でOutlookしか使ってないんだけど、IE7との連携がいい感じ。Outlook 2007ではRSSフィードの機能が標準で組み込まれてるんだけど、IE7のフィードと連携している。ので、普段見ているサイトのRSS2.0フィードのURLをクリックしたときに表示される購読ボタンをクリックすると、そのフィードがOutlookにも取り込まれて、勝手に投稿アイテムとして保存されるようになっている。ただ、保存される場所がサーバーのメールボックス上になってしまうんで、調子にのってどんどん追加しているとメールボックスがいっぱいになってしまうという落とし穴もある([オプション]のデータファイルで新しいPSTを作れば、そこに配信するように変更することは可能)。でも便利。
 RSSフィードとは何ぞや?という人のためにも、OutlookのRSSフィードアイコンをクリックすると、役立つサイトやエンターテイメント系の代表的なフィードがリストアップされているんで、適当にクリックして追加するだけで利用することが可能になってる。ちなみに、このBlogのRSS2.0のリンクをクリックしてフィードに追加すれば、更新された記事が勝手に取り込まれるようになるんで、いちいちサイトを巡回しないで記事を読みたい人には便利だしお薦め。
 あと、Wordが一緒にインストールされていると、メールの編集にWordを使うっていうチェックボックスがあったけど、今回からその設定がなくなってる。Wordのモジュールが取り込まれてるんだと思うけど、そのおかげで、メールの編集ウィンドウにぶっといリボンが付くようになった。これはちょっと困惑するかも。