SoftEther 2.0β

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 おかあさんといっしょだけは確実に録画してくれるEX-VISION 1700TVなわけですが、録画が完了すると、その次に待っているのはファイルコピーです。時には会社から、ときにはアパートから吸い上げるのですが、速度を求めて自宅のLinux箱(OBSS)のApacheのフォルダに置いてReGetで大量のセッション貼って…なんていうことをやっていると、OBSSの方が調子悪くなることもしばしばなので、最近はリモートデスクトップ接続するときにローカルリソースでディスクドライブを録画マシンに共有させていました。毎日500MB弱のファイルを1個しかコピーしないので、仕事している間には確実に終わるのですが、リモートデスクトップでディスクを共有させるとオーバーヘッドが大きすぎて遅いなんてもんじゃありません。平気で4時間とかかかることがあります。前々から、自宅のLANに直接繋いで共有フォルダが覗ければな~と思っていたのですが、そんな用途にぴったりのソフトがあったことを思い出しました。SoftEtherです。

 とにかく簡単にVPNが構築できてしまうことで、一般の人にはとっても魅力的で、企業のネットワーク管理者には厄介な存在として話題をさらったこのソフトですが、公開されてからかなりの時間が経っていて、今は2.0βが公開されています。使い方を解説したサイトの9割以上がv1.0時代の内容なので、いきなり2.0は設定に詰まってしまうかもしれないと思いきや、いざ設定してみるとこれが簡単でした。
 日本の録画マシンに仮想HUBと仮想LANカードをインストールし、仮想HUBの設定で、接続するユーザー名とパスワードを設定。ここで作成されたユーザーしか接続できません。それからルータのNAT設定を追加して、TCPのポート8888を録画サーバー(厳密には、仮想HUBをインストールしているマシン)にフォワードします。あとは、アメリカで使っているノートにも仮想LANカードをインストールし、日本のDDNSのドメインと、仮想HUBに作成したユーザーとパスワードを設定するだけで設定は完了。
 で、日本側の録画マシンの仮想LANカードを同じマシンの仮想HUBに接続したら、US側のノートでも日本の仮想HUBに接続します。。。が、全然繋がりません。名前が引けていないわけではないのですが、どうやってもダメです。ちょっと悩んだ末、日本側のマシンでWindowsXPのファイヤーウォールの設定を変更していませんでした。インターネットからTCP:8888へのアクセスがフォワードされてくるので、それを許可しないといけません。この設定によって、いとも簡単に日本のマシンの共有フォルダが見えてしまいました。早速今日録画が完了したファイルのコピーを始めてみます。が、オーバーヘッドが減ったとはいえ、やはり8Mbpsのフレッツでは限界があるようです。SMBというプロトコルのせいもあるのでしょうが。
 そんなわけで、シェアにアクセスする手順は格段に簡単になりましたが、速度面での快適さは増しませんでした。