WindowsMediaPlayerの話(MP3備忘録)

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 今年前半の日記にも書いていますが、私はJ-PhoneのJ-SH51を使っています。SDカードに保存したセキュアMP3を再生するMP3プレーヤー機能が使いたくて選んだわけですが、実際に使ってみるとひっじょーに使い勝手が良くありません。かつて使っていたDoCoMoのSO502iWMのように、携帯を買っただけでは音楽を転送するためのキットがフルに付いてくるわけではなく、オプティカルケーブルだけは別途購入しなくてはいけません。それでも、CDプレーヤーから直接携帯に音楽を流し込むので、単純にCDを1枚聞くだけの時間を要します。しかし、これでは、自分の好きな曲だけを選んで転送するのは結構面倒で、とても便利とは言えません。(SO502でも一緒ですが)
 そこで、Windowsを使っているなら誰でも持っているWMPを使って使い勝手を向上させる方法はないものかということで、現時点でできている範囲で、自分の備忘録として書いてみます。
 最初につまづくのが、MP3データをいかに楽に作るかという点です。よく知られたCDex+日本語化パッチなどでもいいのですが、CDDBへの接続性の悪さなどもあるので、WMPのCDからコピー機能を使います。デフォルトの状態ではWMPではWMAフォーマットしか作れないので、MP3ファイルをはき出させるためのコーデックを入手して使用します。フリーなものではLAMEacm.acmがありますが、残念ながらこのコーデックは、1曲変換するごとにWMPが落ちてしまうという問題を持っていて、事実使い物になりません。そこで、フリーではありませんがFraunhofer IISのl3codecp.acmというコーデックを使用します。このコーデックは製品で、OPTICOM社のProducerを買うとACM形式のファイルが手に入ります。ちなみに$49ほどするようです。l3codecp.acmをC:\Windows\system32フォルダの下にコピーし、メモ帳で以下の内容のテキストを作成し、ファイル名をmp3codec.regなどとして保存し、ダブルクリックして取り込みます。

Windows Registry Editor Version 5.00



[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MediaPlayer\Settings\MP3Encoding]

"LowRate"=dword:00017700

"LowRateSample"=dword:0000ac44

"MediumRate"=dword:0001f400

"MediumRateSample"=dword:0000ac44

"MediumHighRate"=dword:00027100

"MediumHighRateSample"=dword:0000ac44

"HighRate"=dword:0002ee00

"HighRateSample"=dword:0000ac44

"PreferredCodecName"="MP3 Codec"

"PreferredCodecPath"="C:\\WINDOWS\\System32\\L3CODECP.ACM"
 この時点で、WMPを使用してMP3ファイルを直接生成することが可能になっているはずです。WMPの[ツール]→[オプション]でメニューを開き、"音楽のコピー"タブを選びます。コピーの設定にある"ファイルの設定"プルダウンに、先ほど設定したMP3 Codecという選択肢が現れているはずです。(デフォルトではWMAのみで、選択不可)あとは、CDを挿入して音楽のコピーを実行すればMP3ファイルがMy MusicフォルダにMP3ファイルが作成されます。

 SH51で再生できる音楽データをSDカードに転送するには、セキュアMP3を転送するハードとソフトが必要なので、I/OデータのUSB-SDRWを購入します。(当然、別途SDカードが必要)現時点では、WinXPからSH51で再生できるセキュアMP3を転送する方法がこれしかないので、迷わずこれということになります。これを買うと、PanasonicのSD-Jukeboxが付いてきますので、セキュアMP3への変換とSDカードへの転送はこれを使うことになります。WMPで取り込んだMP3ファイルをSD-Jukeboxのファイル変換機能でセキュアMP3に変換し、SD書き込み機能でSDカードに転送して終了。

 TIPS:WMPを使って音楽データをPCにコピーすると、アーティスト名の全角半角が統一されていなかったりして、同じアーティストの曲をランダム再生するときに不便です。(WMPというより、楽曲データを提供しているデータベースの問題ですが)現在公開されているWindowsMedia9シリーズβには、新機能としてAdvancedTagEditorというものが付いていて、音楽データファイルに記録されているタグ情報を編集することができて便利です。なお、WMP8から移行するときは、C:\Documents and Settingsのユーザー名フォルダ以下に保存されているdbファイルを削除して構築し直さないと安定して動かないようです。