遅い夏休みを取ってタイのサムイ島に行って来ました。新婚旅行でマレーシアに行ってからなのか、妻はアジアのリゾートに興味があるらしく、今回サムイ島を選んだのも妻です。(HISの窓口の人にも色々アドバイスをもらったみたいですが) 宿泊したのはインペリアルボートハウスという、サムイ島の北東のチェンモン・ビーチにあるホテルです。このホテルのボートスイートという、本物の船を陸に上げて客室に改装した特別な部屋に泊まってきました。ホテルに34棟しかない特別な部屋らしいです。
午前11時のJAL便で成田から出発し、バンコクで乗り継ぎ、サムイ島に着いたのは夜の8時過ぎくらいだったでしょうか。バンコクで乗り継ぎがうまくいかずに、一つ後の便になってしまったためです。(現地のガイドも結構アバウトな感じでした) 初日は時間も時間だったので何かをする気にもなれず、部屋の冷蔵庫からタイのChangビールを取り出して飲んだ程度です。気温はそれほど高いわけでもなく、蒸してもいなかったので、思ったほど過ごしにくくはありませんでした。
明けて二日目。朝食はホテルでとったのですが、朝からタイっぽい辛い食事が食べられるのかと思いきや、極めて西洋的な食事でした。やはり、客の大部分がヨーロッパなどからのバカンス客であるために、食事も現地のものではなく、お客が普段食べているようなものを出しているみたいでした。これでだいぶ拍子抜けしてしまいました。
食事を終えて早速ビーチに行きました。海は実に綺麗で良い感じです。でも、熱帯魚を見られるような場所ではないようでした。いくらサムイ島のビーチといえども、熱帯魚を見たいなら離れ小島に船で出向いてシュノーケリングをしないと駄目なようです。天気はそこそこの晴れ。でも、日差しはそれほど強くありませんでした。海に入ったりビーチパラソルの下で昼寝をしたり、おなかがすいたらプール脇のレストランで軽食を取りながらビールを飲んで、実にのんびりと過ごしました。空港からホテルまで連れてきてくれたガイドさんは、一生懸命小島に行くツアーを勧めていたのですが、一人8000円と、物価の割に異常に効果だったことと、滞在期間が短いのに小島に行くことでゆったりできる時間を減らしたくないと思って断りました。これは正解だったようです。丸一日のんびりできる日が二日しか無い状況では、おとなしくビーチでゴロゴロするに限ります。何もしないことの贅沢ってやつでしょう。
夜になって、ホテルの夕食を食べに行ってみました。このホテルでは、チェックインしたときにレストランの割引券をもらいます。20%が2枚、15%が1枚。ホテルのディナーは一人550バーツで、20%オフのチケット適用で440バーツ。約1,300円というところでしょうか。かなり高額です。曜日によってメニューが変わり、この日はBBQの日でした。タイに行くからにはタイっぽい食事を期待していたので、ホテルで食べた時点でだいぶ目的とずれていたのですが、良い方には何も裏切ってはもらえず、食事の途中でプレスリーのそっくりさんが出てきてカラオケを披露しちゃうような、何とも困った夕食でした。食事に関してはホテルで摂ることはお勧めできません。
翌日は曇りでした。この日もビーチでのんびりし、昼に飲んだビールのおかげもあって、たっぷり寝させてもらいました。またしても夕食の時間なわけですが、この日はホテルで摂らないことにして、ビーチにある普通のレストラン(日本で言うなら海の家でしょうか)に行ってみました。一軒、やけにお客の入りがいい店があったので、客が多ければ大丈夫だろう(何が?)というのもあって、その店に入ってみました。客引きが上手というか、いつの間にか店は満席に近い状態です。ここでは、タイカレー、トムヤンクン、タイのラーメン、サラダ、ビールを頼みました。昨日のホテルのディナーでかなりがっかりしていたこともあって、この店の食事の美味しいこと!二人でたらふく食べて、お酒まで飲んだのに500バーツもいかないくらいでした。やっぱり、こうでなくてはいけません。ようやく求めていたものにありつけたという感じで、妻と大満足して部屋に戻りました。
翌日はバンコクに移動する日でした。飛行機が朝の8時40で、ガイドさんが早い時間に迎えに来ることもあって、短いサムイ島の滞在も終わってしまいました。最後に現地の食事ができたのは良かったです。
翌日バンコクに移動し、昼からさっそくバンコク観光のツアーです。ホテルはマンダリンなんとかというホテルで、大きいのですが、結構古いホテルです。チェックインを済ませてからガイドさんたちに連れられて、SolTwinTowerなるホテルの一階にあるバイキング形式のレストランに連れて行かれました。ここには、私たち同様に一日バンコクツアーに行く日本人たちがウジャウジャいます。日本人しかいません。さぁ、食え!と言わんばかりに店に連れて行かれ、バンコクなのに日本人しかいない違和感にとまどいながらの食事です。正直、ここのバイキングは美味しくありません。少し前にサムイ島からの飛行機で軽い食事をしたこともあります。食事を済ませてから二つの寺院を回るツアーに出ました。私たちは他の二組の日本人と一緒にワンボックスに乗って出発です。ごくごく小規模な市内観光なんですね。
まずは黄金仏寺院に降りました。何トンだったから忘れましたが、全部金でできているそうです。目には宝石が埋め込まれているとか。みんなでタイ式のお祈りをしました。続いてチャイナタウンを経由して大理石寺院に向かいました。ここは全体が大理石を使って作られているゴージャスなお寺です。たくさんの仏陀像がありました。ステンドグラスなどもあり、西洋風なお寺です。お寺巡りはここで終わり、続いてタイの名産・宝石を売っているGEM COLLECTIONなる店に連れて行かれました。が、宝石には全く興味の無かった私たちは、集合時間になるまで外で待っていました。この店に興味が無いのは私たちだけではないらしく、他にも他のツアーの大勢の日本人が外で待っていました。続いて、king powerなる免税店に連れて行かれました。明日の早朝には帰らなくてはいけないので、お土産を買うタイミングはここしかありません。とりあえず、ここでお土産を買ってしまいました。その後、夕食にタイしゃぶの店「コカ」に連れて行かれます。ここでは、他の二組の日本人観光客と同じ鍋をつつくことになりました。何とも寒い雰囲気です。たまたま同じバスに乗ることになっただけでうち解けるわけもなく、何とも暗い静かな夕食です。タイしゃぶ自体も決して美味しいモノではなく、暗い雰囲気に追い打ちを掛けます。どういか終了時間まで耐え、食べ終わった食器を店員さんが片づけていたときに見てしまいました!食事の最初にエビのフライ(エビをまっぷたつに割って、殻の中に味付けしたすり身を詰めて揚げたようなもの)が出たのですが、魚介類の大部分が苦手な妻は手をつけずに残していました。すると、それだけを残飯と分けて厨房に持っていったのです!誰がどう見ても、もう一度出すとしか思えません。もしかしたら、私が食べてしまったエビも、皿に乗ったのは初めてではなかったかもしれません。何とも寒い話です。
どうにか市内観光の全日程を終了し、あとはホテルまで送り届けてもらえば終了という段階になりました。でも、観光したようで全然そんな気分ではなかったので、ホテルではなく、タイしゃぶの店からすぐの場所にあるMBKという大きなショッピングモールで下ろしてもらうことにしました。ここは、タイの東急デパートとくっついていて、それはそれは大きな建物です。店によって閉店時間はまちまちですが、一応夜の10時まで開いていることになっています。私たちはここで残りのお土産を買いました。やはり、観光地よりは地元のショッピングモールのほうがおもしろいものがたくさんあります。写真は一例ですが、注文通りのステッカーをその場で作ってくれるステッカー屋さんとか(大部分は日本の車関係のものですが、AC Schnitzerなんかもあったりします)、いかがわしいプリントのTシャツ(199バーツくらい)も売られていて、実におもしろいです。生憎この時点で現金の手持ちが1000バーツくらいしかなく、ホテルに戻ってから冷蔵庫のビールでも飲もうと思っていたので、せっかくのTシャツを買わないで来てしまいました(Tシャツよりも晩酌の方が大事だという…)。
最終日は5:45にホテルにガイドさんが迎えに来ることになっていたので、ホテルに帰ってから帰り支度をして、軽くビールを飲んで寝ました。翌朝の5時くらいに起き、無事に8:40のJAL便でバンコクを発ち、成田に着いたのが夕方の5時くらいだったでしょうか。最後の方がだいぶ慌ただしい感じでしたが、無事に帰ってきました。
やはり、南の島は何もしないでのんびりが一番です。バンコクに行くなら、市内観光などしないで、自分で電車なりタクシーなりトゥクトゥクで移動して見て回った方が楽しそうです。タイに行った割には、本場の食事が殆ど無かったのは残念でした。もしもまた行く機会があるなら、本場の激辛料理を食べてみたいものです。
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